まこネット Maconettes

本堂誠の生活を綴るブログ。

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ニオベ・サクソフォン・カルテット Niobé saxophone quartet

おお、なんということでしょう!

前回の更新から半年が経とうとしています。ブログ開設以来最長放置という喜ばしくない自己新記録を更新してしまいました。



しかしながら今の私は開放感に包まれているのです!

というのもこの6ヶ月間はなかなかの疾走ぶりで、修士論文、大阪国際室内楽コンクール、そしてパリ音楽院修士演奏会という三段坂を駆け抜けてきました。


そして今、5年のパリ滞在を終えようとしています。
迫る帰国日まで、この6ヶ月間のことを振り返っていきます。


まずは大阪国際室内楽コンクールのこと。


アイスランド一人旅中、ホテルでのんびり過ごしていた時でしたが、カルテットメンバーの1人から”録音の審査が通った!”というメッセージが届いたことが始まりでした。
それ以来毎日が練習の日々。(文章にすると短いですが、ここが何よりも時間を占めています)
週に1、2回は必ずどこかでコンサートまたはおさらい会。

喧嘩をすることはありませんでしたが、お互いに言いたいことを言い合って、妥協し合って、色々実験をしてダメ出しをし合って、様々な団体の解釈の違う演奏をたくさん聴いて、をたくさん繰り返しました。
飽きる程練習をして、もはや練習をしないほうが上手くいくという境地まで来て、最後の方は練習しないことをむしろ頑張るぐらいでしたが(笑)、こうして迎えたコンクールで第2位という結果を頂くことができました。


このカルテットのスタートは2016年2月、私がアムステルダム交換留学から帰って来た後からです。そこからまだ1年と半年もしないような未熟な室内楽グループということは重々分かっていたので、この結果に誰よりも驚いてるのは私自身だと思います。


しかしそれ以上に嬉しかったのはこのコンクール参加者が私達の友人ばかりだったということでした。
私が学んでいる場所には本当に素晴らしい演奏家がたくさんいて、恵まれた環境で勉強できることが幸せで、そうした人たちと競えることを誇りに感じたコンクールでした。




そして私はフランスから離れることを決めていたため、このメンバーでの”ニオベ”としての活動が終わってしまうことも以前から決まっていたことでした。今後は新たなバリトニストを加えて新生ニオベとして活動して行くはずです。
メンバーのみんなには心から感謝しています。本当にありがとう!

niobe osaka


…と言いながら、実はまだ7月にコンサートがあります(笑)
最後のコンサートまで楽しみたいと思います!!
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ビョークとデジタル Voyage en Islande 2

怒濤の更新ラッシュで今年を締めくくります(笑)


アイスランドの総人口は約33万人、その内の約6割の人が首都レイキャビクとその近郊に住んでいます。

そのレイキャビクにある現代的なコンサートホール、”HARPA(ハルパ)”。
bjork 1

そこの特別展、”Björk Digital”を見て(聴いて)きました。
bjork 2



ビョーク(Björk)という人、私には全く縁のなかったアーティストでしたが、彼女を知ったのは、パリ音楽院の友人でポップスが好きな人に勧められてCDを借りたのがきっかけです。

ちょうど1年前頃になりますが、アムステルダムでの交換留学中は自転車で通っていて、彼女の”Biophilia LIVE”というアルバムが50分の通学のお供でした。
世界中に熱狂的なファンのいる彼女ですが、ものすごいエネルギーのある電子音楽的な曲と癖のある歌い方で、つられてペダルを漕ぐ足に力が入ったり、注意して聴く部分を意識して変えてみる度に新たなことが発見できたり、ずっと飽きずに聴いていた、いわゆる噛めば噛む程味の出るスルメ系音楽のアーティストです。


”Björk Digital (ビョーク・デジタル)”を発見したのはたまたまで、ハルパの施設がどんなものか見られれば良いぐらいの気持ちでいたので本当に幸運でした。(人が全くと言って良い程いなかったため、待つこともなくスムーズに行けました)

"ビョーク・デジタル”で調べれば大量にそれに関連した記事が出てきますが、世界中を巡っているこの特別展、なんと2番目に日本にも行っていたんですね!(1番目はオーストラリアだったようです)
面白い展示が多くて有名な日本未来科学館で、2016年6月29日から7月18日まで開催されていました。


最近巷で話題になっているVR(=仮想現実)をまさかこんなところで体験できるとは思ってもおらず、これまた貴重な体験をしました。
メガネをかけていてもその上からで大丈夫(笑)、VRゴーグルをかけて視界をジャックして広がる360°別の世界!
4人に分身したビョークに囲まれたり(笑)、口の中に入ったり(ちょっとグロテスクです)。
ちなみにヘッドフォンも向く方向を認識して音量が変わって聞こえていましたが、少し不自然な感じもしました…

VR元年と呼ばれた2016年、ギリギリ最後に駆け込みで波に乗った感があります(笑)

音にエフェクトをかけることで角度を付けたり、距離感を出すことは可能らしいです。でも音楽はこの先どう進化していくのでしょう。


VR技術は目からのなので音楽とは少し離れていますが、アートとしてもすごい可能性があるものだと感じました。
ビョークのような活動をしている人のチャレンジ精神をすごいと思うし、そのフットワークの軽さを羨ましいと思います。

いつかクラシックにもこの波はやってくるのでしょうか…

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アイスランドと大自然 Voyage en Islande 1

プチ旅行、行ってきました!

islande 1

フランス在住だからこそ成立する”プチ”、もし日本から行くことになったら値段も時間も比べ物になりません。もうすぐ帰国する身としては”今しかない!”と思い立って一人旅。


"アイスランドは思ったよりも寒くない!”
(※写真は雪景色で寒く感じるかもしれませんが、凍り付く程の寒さではありません)
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とか、

“大自然に圧倒された!”
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など、色んな旅行記で見かける感想なので、特に書きません。
なぜなら私も全く同じものを経験してきたからです(笑)

(※有名な間欠泉、Youtubeにもっと良いのがあります)
islande3.gif


しかしこれだけは言っておかねばならない、

“オーロラは実際見てみたら薄い雲みたいでがっかりした…”

も経験してしまったのでした
何の疑いもなく、"アイスランドなら絶対見れるし、あの空一面を埋め尽くすゆらゆら揺れるカーテンに圧倒されたい”と思って勉強不足で行ったのが間違いでした。

オーロラ見学ツアーを申し込んでいましたが、初日は悪天候のためキャンセル。
2日目も悪天候が続き吹雪いていましたが、夜は晴れ間も見えてこの日に決行することに。
しかし7時間もかけてバス移動したにもかかわらず視認できず。
そして運命の3日目の夜、温泉施設ブルーラグーンの帰りにその姿を見せてくれたのです。
粗末なカメラの腕前と、安物のデジカメで撮った精一杯の写真がコチラ!!

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…あ、あれ?


見えなかったあなたのために、もう一度。


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じゃーん。
同じ写真ですが、編集して明るさの露出度合いをMAXにしてみると摩訶不思議。

人間の肉眼が認識できる光の範囲とカメラの認識できる範囲が違うために、肉眼では色を感じることができず、写真を撮ってみたら"あれ?色が出てる”となるそうです。
そして調べれば調べる程、アラスカの方がよく見えるらしい(!)事が分かったので、大物目当ての方はそちらへ行かれた方が良いと思われます。

温泉施設前のバス停はすごく明るくて、オーロラを見るのに適した場所とは言えなかったのですが、ちゃんと雲とは違うことも分かりましたし、小さな感動を得られました。


…得られました、がしかしいつかリベンジしたいなぁ…!


アイスランドで感動できる大自然もそうですが、音楽をやってる身として何よりも感動したのは…
次に続きます!

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ハバネラ×ブルーオーロラ Japan Tour 2016 & アカデミーHABANERA

遡り記事、最後になります。
10月末から11月初めにかけて行われていた日本でのハバネラ×ブルーオーロラツアーコンサート+アカデミーに参加させていただきました。

habanera basq 1

私にとって間違いなく今年一番の大イベントで、ちゃんとブログでも書かねば!
と思って気持ちが入りすぎたが故に、なかなか手を付けにくくて気がつけば年末になっていました


本当にたくさんの人の繋がりによって成し遂げられたプロジェクトで、全ての人に感謝しています。

まずは日本へ帰国する以前より今回のイベント全ての管理をしていた野中貿易の高尾さん、そしてブルーオーロラカルテットの所属している事務所アスペンの松田さん。

そして何と言っても野中貿易の廿楽さん。
普段から楽器の調整でお世話になっていますが、今回はいつもとは別格でした。というのも飛行機の移動によってベコッとやられた私のバリトンを板金によって直していただいたのです。しかも1日という驚異的なスピード、音楽家の生命でもある楽器を見事に復活させてくれた神業はまさに奇跡的でした。いくら感謝しても足りません。

それから全てのホールの関係者の方々、それにツアー中練習場所として利用させていただいた全ての楽器店の方々。

コンサートに来ていただいた全てのお客様。

そしてブルーオーロラのメンバーとハバネラのメンバー。

ありがとうございました!!!
habanera basq 2

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作曲家と子どものための作品 Compositeurs et leurs oeuvres pour les enfants

また遡って11月15日。
アレクサンドル・スーヤ氏のデュオピアニストであり、ブルターニュ国際サクソフォンアカデミーの公式ピアノ奏者でもあるマチュー・アキャー氏にお墨付きをいただいており(笑)、ことあるごとに彼のコンサートで主に現代曲の譜めくりストとしてお供しています。

leroux enfant

今回のコンサートのメインディッシュはフィリップ・ルルー氏の新作で、作品名は”Impressions d’enfance”、直訳すると”子どもの印象”です。
ジョルジェ・エネスクも全く同じ名前の作品を残しているようですが、ことあるごとに作曲家たちは子どもへ曲をプレゼントしたり、また子どもからインスピレーションを受けて作曲したり、作曲家にとってこの活動はとても大切なもののようです。

シューマンの”子どもの情景”、フォーレの"ドリー組曲”、ドビュッシーの”子どもの領分”、挙げれば切りがなさそうですが、ヨーロッパだけでなく日本でも中田喜直の作品が有名ですし、音楽と子どもの関係はどこの国であっても重要なのでしょう。


このコンサートのすごい所!
・出演者はパリ地方音楽院(CRR)の生徒たち
10歳〜15歳ぐらいだと思いますが、ここのピアノクラスはフランスでもおそらくトップクラスなのでしょう、それぞれが完璧とも言える演奏を披露していて驚きました。演奏を披露する場があるというのは子どもたちにとってとても大切なことです。
マチューはプロによる招待演奏のような枠で、今回の新作とは関係のないルルー氏の超絶技巧作品を演奏しました。

・フィリップ・ルルー氏の新作
幼い子たちがフランスのバリバリ現代音楽を牽引するフィリップ・ルルー氏の新曲作曲に携わることのできる場、子どもたちが羨ましいです(笑)
これがどれだけすごいことなのか、果たして子どもたちが理解していたかどうかは分かりませんが、作曲者を前にしても堂々と演奏していました。(子ども故に恐れ知らずなのでしょうか…)

・プレゼンテーションはパリ音楽院(CNSM)の教員養成科の学生
上記2つとは関係ない部分で、またもう一つ別のレベルでの教育が絡んでいました。パリ音楽院のピアノ科を第三課程まで卒業している30歳手前ぐらいの友人ですが、教員養成科(Certificat d'Aptitude)の資格を取るのはとても難しく、また時間がかかるので未だに学生をやっています。


コンサートであり、創作活動の場であり、教育の現場である、いくつもの目的がお互いに高め合い成功を収めた素晴らしい企画でした。
こういった企画は要因が増える分実現するのも難しくなりますが、日本でもこういったコンサートだけにならない場がより必要になっていくだろうと感じました。

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