まこネット Maconettes

本堂誠の生活を綴るブログ。

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"マニフェスト2013"その3 MANI-FESTE 2013

毎日のようにコンサートを聴くことができて本当に幸せで充実した日々を送っています!
5日連続コンサート、最後を締めくくったのは、

"PORTRAIT MARESZ Ⅱ"(マレシュの肖像)
RIMG0422.jpg


ちなみに"Ⅰ"のほうは同じく"マニフェスト"のプログラムで行われていたのですが、6月6日(実技試験前日)だったため断念しました。
このヤン・マレシュという人に興味を持ったのは、4月にドゥラングル先生が日本へ行ったときのコンサート、『ircam×東京春祭 ~フランス発、東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2013-』に名前が載っていたからです。
現代を生きる作曲家、しかも今のIRCAMを代表するような重要人物です。という訳で4月頃にはすでに図書館でこの人の作品集のCDを聴いて予習していたのですが、生で聴けるというのが嬉しかったです!

-プログラム-programme-

Y・マレシュ/メタリックス
Yan Maresz/Metalics

D・ソー/謎の樹木園(新作委嘱)(上手い訳ができません…)
Diana Soh/Arboretum:of myths and trees

L・F・リゾ=サロム/6人のための4つのパントマイム(新作)
Luis Fernando Rizo-Salom/Quatre pantomimes pour six

Y・マレシュ/スル・セーニョ
Yan Maresz/Sul Segno

演奏/
アンサンブル・クール=シルキュイ
Ensemble Court-Circuit


しかし注目すべきだったのは新曲のほうでした…
特に2曲目のディアナ・ソー氏の作品はライヴ・エレクトロの中でもさらに最先端を行っていたと思うのですが、ソプラノ歌手が手袋のような物をはめて、譜面台に手を触れたり、空間で模様を描いたりすることで音響を変化させていたのです!!!
あんなもの初めて見ました。テルミンでしょうか。まるで音を操る魔法使いのようでした。
曲自体も素晴らしかったですし、演奏も、その歌手の演技も本当に素晴らしかったです!

もうひとつ書き加えておきたいのはアンサンブル・クール=シルキュイについて。
前述の東京現代音楽祭でも演奏していたのはこのグループでした。
自分の中ではアンサンブル・アンテルコンテンポランに次ぐ実力者集団だと思っています。


この作曲家たち、演奏者集団たちの今後の動向に注目していきたいと思います!!
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"マニフェスト2013"その2 MANI-FESTE 2013

"マニフェスト2013"で自分が聴きに行った、2つ目のコンサートとなった本日のプログラムはこちら。
RIMG0420.jpg

この演目、なんと《オペラ×ライヴエレクトロニクス》です!!!

"アリアドス(Aliados)"(Alliés)

音楽/セバスティアン・リヴァス
Musique/Sebastian Rivas

脚本/エステバン・ブッフ
Livret/Esteban Buch

演出/アントワーヌ・ジンド(発音がわかりません…)
Mise en ScèneAntoine Gindt


フランスに来てから初めて見るオペラが、まさか現代オペラになるとは思いもしませんでした。
例のごとく語学の問題で内容を完全に把握することができなかったのですが、"独裁者"と呼ばれたアウグスト・ピノチェトと、今年の4月になくなった"鉄の女"の異名を持つマーガレット・サッチャーの物語であるということは理解できました。(そのため言語はスペイン語と英語。フランス語の字幕つき。)



まずは歴史の勉強です。
1973年9月11日、チリの首都サンティアゴでクーデターが勃発。当時陸軍将軍であったピノチェトが政権を握り、16年に渡って強権政治を行ったそうです。左派の人たちが誘拐され、拷問を受け、人権侵害を受けた人の数は10万人とも言われているようです。

それからしばらく後、1982年にフォークランド諸島で紛争が勃発。サッチャーはアルゼンチン軍の侵攻に対して強硬な姿勢を取りフォークランドを奪還しました。1992年からは政治の表舞台から退きますが、その頃から認知症が進んでいたそうです。

1998年、ピノチェトは病気療養のためにイギリスに渡りますが、このときスペインの司法局の要請により、チリに在住していたスペイン人に対しても弾圧をした罪により逮捕されます。



恐らくこのオペラはその捕らえられたあとの場面から始まります。
ピノチェトの車椅子生活の様子から始まりますが、過去の出来事がフラッシュバックしてきて、病的に何度も同じ言葉を(美声で)繰り返したり叫んだり、というような演出でした。
サッチャーはお見舞いのために何度かピノチェトの元を訪れていたようで、そのシーンも描かれるのですが、サッチャーもピノチェトも健康、精神状態が正常ではないため、若干の狂気をはらんだような演出となっていました。

同時進行でカメラマンが2人配置、または移動していて、演技者を映したり、床に絨毯のように敷き詰められた戦争の写真を映したものが、中央の大きなスクリーンに映し出されることでさらに表情が良く見えたり、めまぐるしく変わる背景を作り出していました。
さらにそのスクリーンの後ろではオーケストラ(といっても小編成でトロンボーン、バスクラリネット、ヴァイオリン、エレキギター、打楽器、ピアノの6人)が演奏、そして演技者の声もともにライヴエレクトロニクスによるミキシングで音響を変化させ、複雑な感情を描いていたと思います。

このような演出、または脚本にライヴエレクトロは正にぴったりでした。
言葉はわからなくても、あの"異常"めいた雰囲気は十分感じ取れましたし、音楽もすんなりと入ってきて本当に価値のある体験だったと思います。


再演される機会があるのならもう一度見たいですね!

| 未分類 | 23:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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カルト・ブランシュ Carte Blanche aux jeunes solistes du conservatoire

Carte Blanche とはその名の通り"白紙"という意味ですが、転じて全権委任という意味もあるようです。
Aux Jeunes Solistes du Consevatoire(CNSMに所属している若いソリストのための)なので、学生が自由にプログラムを決めることのできるコンサート、ということだと思います。
RIMG0419.jpg

Cité de la Musique にある大きなホールではなく、言わば小ホールのような存在であるAmphithéâtre でのコンサートでした。演奏者は以前WARN!NGでも驚きの演奏をしていた、第3課程在籍中のカルメン・ルフランソワさんです。

-プログラム-Programme-

A.ジョリヴェ/リノスの歌(フルートをソプラノサックスで)
André Jolivet/Le Chant de Linos pour flûte,trio à cordes et harpe

サント=コロンブ/2台のヴィオールのための合奏曲より27番(ヴィオールをバリトンサックスで)
Monsieur de Sainte-Colombe/Concert ⅩⅩⅦ à deux violes égales

Improvisation(即興)

J.ブラームス/クラリネットのためのソナタ作品120-1より1,2楽章(クラリネットをアルトサックスで)
Johannes Brahms/1er et 2ème mouvement de Sonate en fa mineur pour clarinette et piano,opus 120

Improvisation(即興)

L.ベリオ/シュマンⅣ(元となったセクエンツァⅦはオーボエのための作品)
Luciano Berio/Chemin Ⅳ pour saxophone soprano et ensemble à cordes


全体のテーマが"弦楽器とともに"というのと"編曲作品"で一貫した今回のコンサート。
最初から本当に素晴らしい演奏で、果たして入場無料で良かったのだろうかと疑ってしまうほどでした。
ジョリヴェの作品である"リノスの歌"を初めて聴いたのは自分が芸大1年生の頃のフルート科の卒業試験のときで、それ以来フルートのCDを聴き漁るようになり、なんてカッコいい曲があるのだろう、なんでジョリヴェはサックスにこのような曲を残してくれなかったのだろう、いつかこの曲をやってみたい、と思っていた憧れの曲でした。

もちろんフルートの曲なので高音域のオンパレードで、自分がやるには技量不足だろうと思い諦めていたのですが、誰かが演奏しているのを聴くと自分もやってみたいと思ってしまうんですね。。。近いうちにチャレンジしてみようと思います。


知らない作曲家の発見があったり、即興の使い道を知ることができたり、クラシカルかつアカデミックなコンサートでした。

| 未分類 | 23:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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"マニフェスト2013"その1 MANI-FESTE 2013

先月5月末から今月6月末まで、"MANI-FESTE2013"と題してイルカム(IRCAM)主導の現代音楽祭りが開催されています。
この1ヶ月の間に40近いイベントが企画されており、その内容は普通のコンサートだけではなくオペラ、マスタークラスなど一つに留まらず、言わばラフォルジュルネの現代音楽版(長期)のようなものでしょうか。
RIMG0417.jpg


本当は前半にも興味のあるコンサートが目白押しだったのですが、試験の都合上断念せざるを得ないものもいくつかありました…
しかし全ての試験が終わった今は開放感とともにコンサートを楽しんでいます!


本日のプログラムはこのマニフェスト2013の中でも大きなコンサートの一つで、現代音楽の声楽、合唱曲を得意とする"エグザウディ・アンサンブル(Ensemble Exaudi)"と、ブーレーズの作った現代音楽を専門としたアンサンブル集団"アンサンブル・アンテルコンテンポラン(Ensemble Interontemporaine)"、現代音楽のスペシャリスト同士によるコラボレーションでした。
RIMG0418.jpg


-プログラム-Programme-

M.リンドベルイ(1958-)
Magnus Lindberg/Jubilees

A.ポサダス(1967-)
Alberto Posadas/Tenebrae
(Commande de François et Jean-Philippe Billarant)新作委嘱作品

W.リーム(1952-)
Wolfgang Rihm/KlangbeschreibungⅡ-Innere Grenze



1曲目のリンドベルイによるJubileesは声楽が入らずアンテルコンテンポランのみによる演奏でした。
2000年にイギリスのロイヤルフェスティバルホールに委嘱されたピアノのための作品で、2002-2003年にアンサンブルアンテルコンテンポランの委嘱によりオーケストレーションがなされました。
ウィキペディアにもありますが、初めはスペクトル楽派による影響から始まったものの後に古典音楽の影響とフィンランドという国から"ネオ・シベリウス楽派"と呼ばれているとか。

2曲目の作品は新曲で今回のために委嘱された作品。3人の歌い手、オーケストラ、そしてライブエレクトロニクスと8つのスピーカーという編成で、歌詞はウルガタ聖書というラテン語訳された聖書からの引用です。
マイクの配置は主に3声に当てられており、その声を拾って音を変幻自在にミキシングしていくのですが、何せオーケストラも定まった音を出さないので、正確に音程を取るのは至難の業です。
印象的だったのは3人とも音叉を片手に音程をとっていたこと。特に真ん中の男性は音叉を鳴らすたびに頭に打ち付けていて、痛くないのかと思いました(笑)

3曲目は会場全体を使って客席を取り囲むようなセッティングでした。ライブエレクトロニクスで聞くようなスピーカーを使ってぐるぐる音が回るのを実音で再現した形です。
といっても規則性はなく、ぐるぐる回ったのは1度ぐらいしかなかったためとても難解な曲でしたが、とにかくあの距離をもちながらまとめ上げる指揮者の技量、個々のアンサンブル能力の高さに脱帽でした。


本日1番のメインはおそらく新作委嘱曲のポサダスの作品だったのでしょう。
会場全体が割れんばかりの拍手を彼に送りました。演奏者が拍手を受けるのは良く見る光景ですが、作曲者に対してあれほどの拍手が送られるのを見たことがありません。
新しいものが生まれた瞬間に立ち会える喜び、そしてそれが素晴らしいものであると感じることのできる聴衆の意識、パリならではの光景だったのではないかと思います。

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年度末試験 l'Examen de fin d'année

気が付けばもうパリに来てから7ヶ月が経ち、早くも1年目の学校生活が終わろうとしています。

先月5月末より少しずつ学科ごとの試験が始まっており、今月7日には実技の試験が行われました。
そして今日14日のアナリーゼの試験を持って自分の試験は全て終了!!ホッと一息です。

実技試験の内容は学部(Licence)か修士(Master)か、来年度も残るか卒業するかで変わってきます。
7日に行われた試験は卒業しない学生、自分を含め学部の1年生3人、2年生1人、修士の1年生3人、2年生1人の計8人でした。学部は30分以内のプログラム、修士は45分程度のプログラムです。

各学年ごとに課題が与えられ、プログラム内でその曲を演奏しなければなりません。
-学部1年生-
あらかじめ8冊のエチュードが指定されており、2週間前に1冊指定、その中から1曲選んで演奏するというものでした。
J-M.Londeix "nouvelles études variées"
A.Margoni "10 études dans le style contemporain"
S.Karg-Elert "25 caprices et sonate"
"Etudes contemporaines"edtion Lemoine (slapstick,moustik...)
J.Dont "24 etudes pour violon"arrangés par Erwan Fagant
P.Rode "24 caprices pour violon"arrangés par Erwan Fagant
G.Lacour "28 études dans la mode de Messiaen"
Ferling "48 études"

指定されたのはA.マルゴーニのエチュードでした。
サックス奏者にはあまり馴染みのないR.シュトラウスや第2ウィーン楽派など20世紀前半の作曲家たちの語法を利用したエチュード(若干パロディ?)で、作曲家を知る勉強にもなるし、歴史の勉強にもなる、一石二鳥的エチュードでした。
ちなみに自分が選んだのは4番目のバルトーク。他の2人は6番目のプロコフィエフと7番目のジョリヴェを選択していました。

それ以外に自由に2曲(内1曲は暗譜)で合計30分。

-学部2年生-
3週間か1ヶ月前かははっきりと覚えていませんが、指定されたのはP.クレストンのコンチェルトでした。

-修士1,2年生-
これは1,2ヶ月前だったと思いますが、以下のP.ルルーの作品から1曲選択。
Un Lieu Verdoyant avec voix soprano
Air avec percussion(marimba et vibraphone)
SPP avec piano

それから2週間前にG.モンブランの6つのエチュードが指定され、全て合計で約45分のプログラム。

本来は非公開なのですが、修士のほうのプログラムはピアノの譜めくりということでちゃっかり聞かせてもらいました。
それぞれ個性的で、お金を払っても良いと思える素晴らしい演奏でした。公開じゃないのがもったいないです…!!

公開になるのは卒業年の学生たちで、サックスは17日に試験があります。
この学校における最も重要なイベントということで、みんな並々ならぬ気合が入っているようです。楽しみです!

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