まこネット Maconettes

本堂誠の生活を綴るブログ。

2013年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2013年11月

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サティの家 Maison de Satie

サティの生まれた町、オンフルール(Honfleur)はパリから電車で約2時間とバスで約20分、フランスの北側の海に面したノルマンディー地方にあります。
予想していた以上に観光地化されていて、日本から旅行で来ている人や、英語圏の人も多かったように思います。

港に停泊している船と、港に沿って並ぶレストラン。
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港から一本裏に入った小径には雰囲気の良いお店がたくさん。
名物のシードルやカルバドス(どちらもりんごのお酒)を取り扱うお店がいくつもありました。
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お昼はやっぱり海産物!ココット鍋でムール貝をいただきました。(ちゃっかり食後のデザートも)
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さて、本題の『サティの家』ですが、完全なるアトラクションハウスとなっていました
外からの光が完全にシャットダウンされているので、中の様子はさながらお化け屋敷のようです。
音声ガイドがそれぞれの部屋や通路に同期していて、各場所にちなんだサティの作品が流れるようになっていました。


脚本家、詩人、小説家などとして知られるコクトーや、画家として有名なピカソと交流したというカフェ、『黒猫(Chat Noir)』のお店のポスター。フランス6人組がサティについて言及しているビデオ。
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他にも骸骨のモチーフで作られた風変わりなコレクションが展示されていたり、その時代にあってかなりのひねくれ具合だった様子が窺い知れました。


サックス吹きにはあまり馴染みがありませんが、フランス音楽の潮流にひとつの大きなうねりを与えた人物であることは間違いありません。
批判と絶賛を受けながら、敢えて"異端"であろうとし続ける彼の姿勢を知って大きく印象が変わりました。
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現代音楽初見 Lecture à Vue Contemporaine

今年度から普通の初見だけでは飽き足らず、新設された必修科目"現代音楽初見 Lecture à Vue Contemporaine"。

先生はこの学校のチューバ・クラスの先生であり、アンサンブル・アンテルコンタンポランのチューバ奏者でもあるGérard Buquet先生で、毎週金曜日にグループレッスンのような形を取って授業が行われており、既に4回ほど授業がありました。

最初の授業はベリオの木管五重奏曲から始まり、シュトックハウゼンのソロ曲、ヴァレーズの小編成管打楽器曲、カーゲルの劇場風の曲など、楽器の指定にこだわらず幅広く取り上げています。
ですが基本的にオーケストラにサックスが普段いないように、木管五重奏にはホルンがいるように、相変わらずサックスの登場する曲で他の楽器とアンサンブルできる曲というのがあまりないため、何かとバソンやホルンのパートを読み替えて演奏せざるをえないのです。

他の楽器よりも何割増しの苦労を強いられている私たちサックス吹きですが、この授業で得られるものは相当大きいと思っています。
まずは何よりもレパートリーの拡張ができること。それはサックスのための作品でなくとも関係なく重要な作品、作曲家に触れることができることが大きいです。
次に現代音楽へのアプローチの方法を知ることができること。古典的な作品は過去の自分の経験で学んできたことを活かすことができますが、現代音楽に関しては必ずしもそうとは言い切れません。
たとえばカーゲルの劇場風作品"アテム ATEM"は音高の指定がないのですが、何でも良いという訳ではなくある程度の距離を計った上で微分音などを選択していくことでより雰囲気を演出することができます。
そしてこのようなアプローチは知っている人が教えてくれなければなかなか辿り着けない解釈です。

そんな訳で3つ目は先生が素晴らしいこと、です。チューバ吹きのはずなのに他の楽器のことをよく理解しているし、書籍なんかも自分が知らないものまで知っていたりします。クセナキスが作曲した曲で"この曲は22世紀の演奏家のために遺した、だから今の演奏者には演奏不可能だ"なんて逸話を聴くことができるのも嬉しかったりします。


そしてもう一つ、この授業には特典がついていて…
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なんとアンサンブル・アンテルコンテンポランの練習の様子を見学することができるのです!
これは貴重な経験でした。この日はヴァレーズの"アンテグラル"という曲を合わせていたのですが、聴いているだけではもちろんわからないほどに超絶的な上手さでした。しかし曲中に同じ楽器同士で顔を見合わせたり、本人たちしか気が付かないミスもあるらしいと視覚的に知ったことで、この人たちも人間なんだと安心しました(笑)

練習は終始和やかでジョークも飛び合っていた様子。難しい曲であればあるほど、息抜きが欲しくなりますよね…。
今後も何度か機会があるようなので、楽しみにしています!

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ソプリロ・サックス Soprillo Saxophone

先生が吹いているこの小さい楽器、一体なんでしょうか?
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そうです、この楽器の名前は『ソプリロ Soprillo』といいます。
この楽器のメーカーはセルマー社ではなく、ドイツにあるエッペルスハイム社によるもので、同じくチューバックスもこの会社によって作製されました。

オクターブキーが楽器本体につけられず、マウスピースに穴が開いちゃってます。
またサイドキーは”レ♯(C2)”までしかなかったり、トリルキー(Tc)がなかったりしますが、すでにソプラノ・サックスの1オクターブ上というだけで充分存在意義はありそうです。同時に音程の存在は皆無に近いです(笑)
相当な訓練を要するでしょう。

しかし先生はそんなソプリロをなんと2本も発注していました。(既にチューバックスは1本あります)
今年度中に作曲家とのコラボレーションでおそらくエチュードの作曲が行われるのですが、”ソプリロとチューバックスのためのエチュードをお願いしようか”なんて話していました。
近い内にソプリロのスペシャリストやチューバックスのスペシャリストが誕生するかもしれませんね!!

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ジョシュア・レッドマン・カルテット Joshua Redman Quartet

感動をどうやって言葉で表したら良いのでしょうか。
私の場合、演奏が終わった時に叫ぶか、目一杯拍手をするか、聴きながらひたすらこそこそ泣いていました。

クラシック音楽を演奏するためのコンサートホール、サル・プレイエル。しかし今夜だけはジャズのためだけに尽くされていました。
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ジョシュア・レッドマン
Joshua Redman/saxophone
アーロン・ゴールドバーグ
Aaron Goldberg/piano
ルーベン・ロジャース
Reuben Rogers/contrebasse
グレゴリー・ハッチンソン
Gregory Hutchinson/batterie

凄まじいエネルギーをもらいました。
あの瞬間を共有できたことが本当に心から幸せで、今でもあの興奮をすぐさま呼び起こすことができます。
精一杯言葉にしてみますが、どの人もとにかく第1級の人たちでした。
アーロン・ゴールドバーグのピアノは基本クールに澄まして惹きつけながら、急激な音の跳躍、1本の旋律が一気に和音に広がったりと、観客をあっと言わせるような魅力がありました。
ルーベン・ロジャースのベースはちょっぴりチャーミングで、聴いていると穏やかな笑みがこぼれます。
グレゴリー・ハッチンソンのドラムは変幻自在で、自由で、観客の気持ちを落ち着かせたり、高揚させてくれたり、翻弄されました。エネルギーの源であるのはもちろんのこと、休符の使い方の上手さに一気に持っていかれました。
そしてジョシュア・レッドマン。独特の構え、歌舞伎のような演奏スタイルは若干平野先生に似ているかもしれません。
彼の歌心を反映する甘い音色、激しくて気性の荒い音色、聴こえてくる全ての音が体に染み込んでいきました。


芸大にいたころ、先輩にマイケル・ブレッカーという人の存在を教えられました。しかし知ったころには既に癌で亡くなってしまっていて、後からCDを聴くほどにもっと早く知っていれば、と後悔しました。
そんな後悔はしたくない、という想いから現代のジャズサックス奏者でポスト・マイケル・ブレッカーと呼ばれる人を調べてみると『クリス・ポッター』や『ジョシュア・レッドマン』の名前が挙がったため、早速CDを学校で目一杯借りてきて聴き込みました。

今回パリに彼が来ると知って、すぐさまチケットを購入。ここまで待ち侘びたコンサートというのもなかなか久しぶりでした。

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これは最近のセルマーのマウスピースを買った際に付いてくるリーフレット。
一番下に歴代のセルマーを纏わるサックス奏者が13人載っているのですが、クラシックもジャズも関係なく載っていて、アドルフ・サックスに始まりマルセル・ミュール、チャーリー・パーカー…と来て、私の現在の先生であるクロード・ドゥラングル、最後はジョシュア・レッドマンとなっています。
44歳という若さにして、それだけの実力の持ち主なのだという世間の評価の高さの顕れでしょう。


またあの興奮に包まれる日が楽しみで仕方ありません。今はもらったエネルギーとともに頑張りたいと思います。

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ヘリコプター弦楽四重奏曲 Helikopter-Streichquartett

フランスとドイツが戦争関係にあったという事実は歴史の授業で学んだことですが、今年はこの2ヶ国を友好関係へと導いた『エリゼ条約締結50周年』だそうです。
そして今日この日は『ニュイ・ブランシュ(Nuit Blanche 白夜)』と呼ばれる文化的行事が奨励される日で、そのイベントのために選ばれた曲がドイツ生まれのカールハインツ・シュトックハウゼン(Karlheinz Stockhausen)が作曲した弦楽四重奏と4台のヘリコプターのためのこの作品でした。

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パリの中心、シテ島に設置された特設会場にこれでもかというほどの人が集まりました。

事前情報もあまり持たずに聞きに行ったのでどのような曲かも分からずにいたのですが、どうやら通常はコンサートホール内にライヴ映像を映し出すようですね。
4台のヘリコプターに乗り込んだそれぞれの弦楽器奏者がどのようにアンサンブルをするのか、それは現代技術による賜物で、恐らくヘッドホンに流れる音で何かしらタイミングを計っていたと思うのですが、それにしてもシュトックハウゼンの閃きのぶっ飛び具合がうかがえます。

会場のスクリーンに4人の演奏の様子が映し出されていました。
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それを何故ホールではなく野外でやったのかと言えば、それはもちろん頭上をヘリコプターが通るからですね!(笑)

そして、見事機影を捉えました!!!
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まず第一に外であるという時点でこれはコンサートというよりも一種のイベントと言うべきかもしれません。そして電波状況に問題があったのか、このような電子機器には付き物のトラブルにより途中映像が途切れ途切れ、観客もざわついているし音楽にはほとんど集中できませんでした…

しかし貴重な経験であることには間違いなく、人生でもう一度聞けるかどうかという曲を聞けたことは嬉しく思います。

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