まこネット Maconettes

本堂誠の生活を綴るブログ。

2016年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2017年01月

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ビョークとデジタル Voyage en Islande 2

怒濤の更新ラッシュで今年を締めくくります(笑)


アイスランドの総人口は約33万人、その内の約6割の人が首都レイキャビクとその近郊に住んでいます。

そのレイキャビクにある現代的なコンサートホール、”HARPA(ハルパ)”。
bjork 1

そこの特別展、”Björk Digital”を見て(聴いて)きました。
bjork 2



ビョーク(Björk)という人、私には全く縁のなかったアーティストでしたが、彼女を知ったのは、パリ音楽院の友人でポップスが好きな人に勧められてCDを借りたのがきっかけです。

ちょうど1年前頃になりますが、アムステルダムでの交換留学中は自転車で通っていて、彼女の”Biophilia LIVE”というアルバムが50分の通学のお供でした。
世界中に熱狂的なファンのいる彼女ですが、ものすごいエネルギーのある電子音楽的な曲と癖のある歌い方で、つられてペダルを漕ぐ足に力が入ったり、注意して聴く部分を意識して変えてみる度に新たなことが発見できたり、ずっと飽きずに聴いていた、いわゆる噛めば噛む程味の出るスルメ系音楽のアーティストです。


”Björk Digital (ビョーク・デジタル)”を発見したのはたまたまで、ハルパの施設がどんなものか見られれば良いぐらいの気持ちでいたので本当に幸運でした。(人が全くと言って良い程いなかったため、待つこともなくスムーズに行けました)

"ビョーク・デジタル”で調べれば大量にそれに関連した記事が出てきますが、世界中を巡っているこの特別展、なんと2番目に日本にも行っていたんですね!(1番目はオーストラリアだったようです)
面白い展示が多くて有名な日本未来科学館で、2016年6月29日から7月18日まで開催されていました。


最近巷で話題になっているVR(=仮想現実)をまさかこんなところで体験できるとは思ってもおらず、これまた貴重な体験をしました。
メガネをかけていてもその上からで大丈夫(笑)、VRゴーグルをかけて視界をジャックして広がる360°別の世界!
4人に分身したビョークに囲まれたり(笑)、口の中に入ったり(ちょっとグロテスクです)。
ちなみにヘッドフォンも向く方向を認識して音量が変わって聞こえていましたが、少し不自然な感じもしました…

VR元年と呼ばれた2016年、ギリギリ最後に駆け込みで波に乗った感があります(笑)

音にエフェクトをかけることで角度を付けたり、距離感を出すことは可能らしいです。でも音楽はこの先どう進化していくのでしょう。


VR技術は目からのなので音楽とは少し離れていますが、アートとしてもすごい可能性があるものだと感じました。
ビョークのような活動をしている人のチャレンジ精神をすごいと思うし、そのフットワークの軽さを羨ましいと思います。

いつかクラシックにもこの波はやってくるのでしょうか…
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アイスランドと大自然 Voyage en Islande 1

プチ旅行、行ってきました!

islande 1

フランス在住だからこそ成立する”プチ”、もし日本から行くことになったら値段も時間も比べ物になりません。もうすぐ帰国する身としては”今しかない!”と思い立って一人旅。


"アイスランドは思ったよりも寒くない!”
(※写真は雪景色で寒く感じるかもしれませんが、凍り付く程の寒さではありません)
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とか、

“大自然に圧倒された!”
islande 4

など、色んな旅行記で見かける感想なので、特に書きません。
なぜなら私も全く同じものを経験してきたからです(笑)

(※有名な間欠泉、Youtubeにもっと良いのがあります)
islande3.gif


しかしこれだけは言っておかねばならない、

“オーロラは実際見てみたら薄い雲みたいでがっかりした…”

も経験してしまったのでした
何の疑いもなく、"アイスランドなら絶対見れるし、あの空一面を埋め尽くすゆらゆら揺れるカーテンに圧倒されたい”と思って勉強不足で行ったのが間違いでした。

オーロラ見学ツアーを申し込んでいましたが、初日は悪天候のためキャンセル。
2日目も悪天候が続き吹雪いていましたが、夜は晴れ間も見えてこの日に決行することに。
しかし7時間もかけてバス移動したにもかかわらず視認できず。
そして運命の3日目の夜、温泉施設ブルーラグーンの帰りにその姿を見せてくれたのです。
粗末なカメラの腕前と、安物のデジカメで撮った精一杯の写真がコチラ!!

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…あ、あれ?


見えなかったあなたのために、もう一度。


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じゃーん。
同じ写真ですが、編集して明るさの露出度合いをMAXにしてみると摩訶不思議。

人間の肉眼が認識できる光の範囲とカメラの認識できる範囲が違うために、肉眼では色を感じることができず、写真を撮ってみたら"あれ?色が出てる”となるそうです。
そして調べれば調べる程、アラスカの方がよく見えるらしい(!)事が分かったので、大物目当ての方はそちらへ行かれた方が良いと思われます。

温泉施設前のバス停はすごく明るくて、オーロラを見るのに適した場所とは言えなかったのですが、ちゃんと雲とは違うことも分かりましたし、小さな感動を得られました。


…得られました、がしかしいつかリベンジしたいなぁ…!


アイスランドで感動できる大自然もそうですが、音楽をやってる身として何よりも感動したのは…
次に続きます!

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ハバネラ×ブルーオーロラ Japan Tour 2016 & アカデミーHABANERA

遡り記事、最後になります。
10月末から11月初めにかけて行われていた日本でのハバネラ×ブルーオーロラツアーコンサート+アカデミーに参加させていただきました。

habanera basq 1

私にとって間違いなく今年一番の大イベントで、ちゃんとブログでも書かねば!
と思って気持ちが入りすぎたが故に、なかなか手を付けにくくて気がつけば年末になっていました


本当にたくさんの人の繋がりによって成し遂げられたプロジェクトで、全ての人に感謝しています。

まずは日本へ帰国する以前より今回のイベント全ての管理をしていた野中貿易の高尾さん、そしてブルーオーロラカルテットの所属している事務所アスペンの松田さん。

そして何と言っても野中貿易の廿楽さん。
普段から楽器の調整でお世話になっていますが、今回はいつもとは別格でした。というのも飛行機の移動によってベコッとやられた私のバリトンを板金によって直していただいたのです。しかも1日という驚異的なスピード、音楽家の生命でもある楽器を見事に復活させてくれた神業はまさに奇跡的でした。いくら感謝しても足りません。

それから全てのホールの関係者の方々、それにツアー中練習場所として利用させていただいた全ての楽器店の方々。

コンサートに来ていただいた全てのお客様。

そしてブルーオーロラのメンバーとハバネラのメンバー。

ありがとうございました!!!
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作曲家と子どものための作品 Compositeurs et leurs oeuvres pour les enfants

また遡って11月15日。
アレクサンドル・スーヤ氏のデュオピアニストであり、ブルターニュ国際サクソフォンアカデミーの公式ピアノ奏者でもあるマチュー・アキャー氏にお墨付きをいただいており(笑)、ことあるごとに彼のコンサートで主に現代曲の譜めくりストとしてお供しています。

leroux enfant

今回のコンサートのメインディッシュはフィリップ・ルルー氏の新作で、作品名は”Impressions d’enfance”、直訳すると”子どもの印象”です。
ジョルジェ・エネスクも全く同じ名前の作品を残しているようですが、ことあるごとに作曲家たちは子どもへ曲をプレゼントしたり、また子どもからインスピレーションを受けて作曲したり、作曲家にとってこの活動はとても大切なもののようです。

シューマンの”子どもの情景”、フォーレの"ドリー組曲”、ドビュッシーの”子どもの領分”、挙げれば切りがなさそうですが、ヨーロッパだけでなく日本でも中田喜直の作品が有名ですし、音楽と子どもの関係はどこの国であっても重要なのでしょう。


このコンサートのすごい所!
・出演者はパリ地方音楽院(CRR)の生徒たち
10歳〜15歳ぐらいだと思いますが、ここのピアノクラスはフランスでもおそらくトップクラスなのでしょう、それぞれが完璧とも言える演奏を披露していて驚きました。演奏を披露する場があるというのは子どもたちにとってとても大切なことです。
マチューはプロによる招待演奏のような枠で、今回の新作とは関係のないルルー氏の超絶技巧作品を演奏しました。

・フィリップ・ルルー氏の新作
幼い子たちがフランスのバリバリ現代音楽を牽引するフィリップ・ルルー氏の新曲作曲に携わることのできる場、子どもたちが羨ましいです(笑)
これがどれだけすごいことなのか、果たして子どもたちが理解していたかどうかは分かりませんが、作曲者を前にしても堂々と演奏していました。(子ども故に恐れ知らずなのでしょうか…)

・プレゼンテーションはパリ音楽院(CNSM)の教員養成科の学生
上記2つとは関係ない部分で、またもう一つ別のレベルでの教育が絡んでいました。パリ音楽院のピアノ科を第三課程まで卒業している30歳手前ぐらいの友人ですが、教員養成科(Certificat d'Aptitude)の資格を取るのはとても難しく、また時間がかかるので未だに学生をやっています。


コンサートであり、創作活動の場であり、教育の現場である、いくつもの目的がお互いに高め合い成功を収めた素晴らしい企画でした。
こういった企画は要因が増える分実現するのも難しくなりますが、日本でもこういったコンサートだけにならない場がより必要になっていくだろうと感じました。

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ケネス・チェ氏のマスタークラス Classe de maître "Kenneth Tse"

遡っていきます。
11月21日、22日の二日間、学校でケネス・チェ氏によるマスタークラスが行われていました。

パリ音楽院が企画する"Classes de maîtres (マスタークラス)"という枠組みで、毎年世界中から約25人(組)の様々な音楽家が招聘されており、普段とは違った視点からレッスンを受けられるようになっています。
今年度の初め9月末にはコスタリカ出身のサックスクインテットグループ "SON SAX" が来ていましたが、それもまたClasses de maîtres の一つでした。


今回のマスタークラスに備えて、生徒も彼のレパートリーやアメリカ人作曲家による作品を選んで受講しましたが、サックスのテクニックや基礎的な内容から、アメリカ音楽のイメージやそれをどのように表現していくかについてまで幅広くレクチャーしており、とても充実した内容でした。

結局12人全てのレッスンを見学しメモを取っていましたが、基礎的なテクニックについては12人を通して全て言及していたのではないかと思います。(高音域における替え指の練習とフラジオの練習、ダブルタンギング、トリルの時の指や腕の使い方、ヴィブラート、サブトーン…)
印象的だったのはそれぞれのテクニックが、口の中の状況の精密な把握によって説明されたことでした。舌の位置(=口の中の広さ)、喉の状態をあそこまで理解して、それを他人に説明できるというのはアメリカンスクールの為せる技ではないかと思います。

フレンチスクールでは学べないものをこうして学べる機会があるというのはとてもありがたいことで、それだけでなく現在のアメリカの音楽大学がどんな曲を学び、生徒たちのレベルがいかに上がってきているかを知ることができる貴重な情報共有の場でもある、開かれた学校ならではのシステムに感謝です。

kenneth tse masterclass

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デニソフの日 la journée de Edison DENISOV

12月2日、パリのセルマー社でエジソン・デニソフ(1929-1996)の死後20年を記念してこのイベントは企画されました。
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企画者はデニソフとも交流が合ったドゥラングル先生で、クラリネット奏者のフィリップ・ベロー氏とドゥラングル先生によるデニソフの作品の公開レッスン、ミーハ・ロギーナ氏と李早恵さんのデュオによる"サクソフォンのためのコンチェルト"のピアノリダクションバージョンのプレゼンテーション、デニソフの奥さんであるエカテリーナ・デニソヴァ氏によるコンファレンス、そしてデニソフ+ドビュッシー作品のコンサート、といった盛りだくさんで充実した内容でした。

特にエカテリーナ氏によるコンファレンスは非常に興味深いもので、近い距離にいた人から語られる言葉というのは現実味があって、すでに亡くなった人であったとしても身近に、そして鮮明に感じることができます。

コチラはデニソフの奥さんであり音楽学博士でもあるエカテリーナ氏がつい先日出版したばかりの本。(つい買ってしまいました 笑)
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エカテリーナ氏はデニソフが57歳の時に結婚した2人目の奥さんで、37歳の年の差婚。その時の彼女はモスクワのグネーシン音楽大学の音楽学専攻の学生でした。


“100%、声の作品である”
と語っていたのが印象的でしたが、バルトークがハンガリーで民謡収集をしたように、デニソフもロシアの民謡収集をしたそうです。
例えば微分音は電子音楽的に細分化された音程ではなく、感情の現れや豊かな色彩をもたらすものです。

それからデニソフの作品の語法で重要なのはセリー音楽であり難解に聞こえますが、全く別の視点で”音楽の中での告解(confession)”というのが重要なキーワードだそうです。
(この単語をよく分かっていませんでしたが、キリスト教における”告解”です。ちなみに告解と懺悔とは別の意味合いで、私たちはこの二つを勘違いしやすいようです。)
ちゃんとした理解が及んでいないかもしれませんが、告解というのは自分と向き合うことでもあるので、"音楽の中での告解”というのはとても精神性の高いものではないのかと感じました。


そんなこんなで、他にも興味深い内容が語られていましたが、詳しい内容はきっと本の中でも語られているはずなので、気になる方はぜひお買い求めを!笑
(Edison DENISOV 著者 Ekaterina Kouprovskaia
 ISBN 978-2-919046-18-8 出版 Aedam Musicae)

エカテリーナ氏のコンファレンスで素敵だった一言を最後に。
デニソフの音楽では"魂が歌う(l’âme qui chante)"

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クワチュール・ニオベ @ ラジオ・フランス Quatuor Niobé à la Radio France

ご無沙汰の更新になります。
約3ヶ月ぶりです!元気に充実した日々を送っております(笑

日本とフランスを行ったり来たり、素晴らしいコンサートを聴いたり、出演させていただいたり、マスタークラスを受けたりと、ブログの記事として残したいことがたくさんあります。
昨日一つの大きな本番が終わったので、今後しばらくは過去の出来事へ遡りつつ、また記事を更新してまいりたいと思います。


というわけでその大きな本番がコチラ!
quatuor niobe

写真の後ろの方にある通り、ラジオ・フランスの番組に出演させていただきました!
"ラジオフランスの事務は、各放送局で独自の番組を制作、そしてフランス国立管弦楽団と、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、フランス放送合唱団の運営などである。"(wikipediaより)
日本で言うところのNHKのようなものでしょうか。


ラジオ番組の中で演奏する、というのは初めての体験だったので不思議な感覚でした…
というのも、スタイルとしては公開生中継(で合ってるのでしょうか?)で、約150人程のお客さんの入るホールだったのですが、自分たちの演奏するタイミングまでステージ上で待たなければならなかったので、何とも言えない間を微笑みながらやり過ごさなければならないのでした。



ところで最近ちょこちょこ日本にも帰ったりしましたが、私はまだパリ音楽院の第二課程に在籍しています。
現在の同窓生4人で組んでいるカルテットがクワチュール・ニオベ Quatuor Niobé です。
写真の左から、
ヤン・グリチャ (Jan Gričar)
マキシム・バゼルク (Maxime Bazerque)
ウッド・ベルンシュタイン (Eudes Bernstein)
で、3人の若きホープと一緒に演奏してエネルギーを分けてもらっています

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