まこネット Maconettes

本堂誠の生活を綴るブログ。

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ピンチヒッター Longtemps,je me suis couché de bonne heure

第三課程に在籍している人たちを中心に企画されるこの"カルト・ブランシュ"、楽しみにしていたコンサートだったのですが、出演予定だった先輩の寛絵さんがインフルエンザに倒れたという報せを受け、1曲だけ代奏することになりました。

急遽決まった演奏(本番の5日前)、しかも寛絵さんの代わりとあっては下手なことができないし、私としてはとにかく必死でした。

RIMG0985.jpg



プログラム/Programme

C.ヨースト(ヨスト?日本語表記は不明)/Christian JOST
Lautlos pour violoncelle solo

I.クセナキス/Iannis XENAKIS
弦楽六重奏のためのイティドラ/Ittidra, sextuor à cordes

P.ルルー/Philippe LEROUX
3つのビス/Trois Bis pour saxophone,violon,alto,violoncelle et piano

G.ベンジャミン/George BENJAMIN
viola viola pour deux altos

J.テジェラ/Janjibe TEJERA
Jardin Vertcal pour violon,violoncelle,saxophone et piano


演奏をお願いされたのはルルーの"3つのビス(アンコール)"という作品。
かつてこの人のSPPという曲を演奏したことがありますが、その真面目な性格とは180度反対、かなりギャグ要素を含んだ、しかしスペクトル楽派らしい音響効果がたっぷりな曲です。

強烈なのは3つ目のビスで、テーマは"壊れたラジオ"。
ピアノ奏者の"胸を叩いて徐々に止まっていくラジオを表現"するジェスチャーに始まり、続いてサックス奏者は客席で"エネルギッシュ"に手を叩き足を鳴らし、唸り喋る。
ステージ上の奏者は"禅(ZEN)"のジェスチャーで穏やかに手を合わせて拝む。


ちなみにその喋るフレーズはフランスの作家、プルースト(Marcel Proust)の"失われた時を求めて(À la recherche du temps perdu)"という小説の冒頭、

"Longtemps,je me suis couché de bonne heure.(長い間、私は早く寝るのが習慣だった)"

で、それを止まったラジオが再び動き出すかのように単語ごとだったり、途切れ途切れにフレーズを紡いでいきます。





他の真面目で難解なプログラムに対してかなり浮いていましたが、やれることはやりきったとかなり満足しています!!


何しろジェスチャーや語りは専門外なので(笑)、時間がない中で不安と背中合わせでしたが、聴きにいらしていた人たちの中からも笑いがこぼれており一安心でした…

本当に貴重な経験をさせていただいたことに感謝です!
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