まこネット Maconettes

本堂誠の生活を綴るブログ。

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火刑台上のジャンヌ・ダルク Jeanne d'Arc au bûcher

 - 前略 -
「へぇ!じゃあオーケストラに?」
「サックスはオーケストラには入っていないんですよ。あはは…」

というサックス関係者なら一度は経験のある質問と回答。
そして今回聴いてきたのはこのサックスがオーケストラに関係のある貴重なレパートリーの一つでした。
といっても恥ずかしながらこのコンサートを知るまでこの曲の存在を知らなかったのですが…

jeanne au bucher


Jeanne d'Arc au bûcher / 火刑台上のジャンヌ・ダルク
Arthur Onegger/ アルテュール・オネゲル

Orchestre de Paris / パリ管弦楽団
Choeur de l'Orchestre de Paris / パリ管弦楽団合唱団
Choeur d'enfants de l'Orchestre de Paris / パリ管弦楽団少年合唱団
Kazuki Yamada, direction / 山田和樹 指揮
Marion Cotillard, Jeanne / マリオン・コティヤール 語り手、ジャンヌ役

パリ音楽院のサックスクラスのアシスタントであるクリストフ・ボワ先生はパリ管弦楽団がサックスを含む作品を取り上げたときに常に参加している奏者でもあります。
こうしてサックスクラス全員、幸運なことに本番前日の最後の通し練習を見学させてもらえることになったのです。

結果から言って終幕辺りで感動のあまり泣いてしまったのですが(笑)、本当に素晴らしい作品で、それを存分に引き立てるオーケストラ・合唱の技量、そして照明・舞台が見せた視覚的印象からも想像力を掻き立てる物があり、さすが『総合芸術』(厳密にはオペラではなくオラトリオなので『総合』とまでは言えないかもしれません)と呼ばれるにふさわしい、目が足りない、耳が足りないのオンパレードでした。

脚本はポール・クローデルによるもので、フランス人の友人にも尋ねてみましたがやはりジャンヌ・ダルクという存在はフランス人にとって特別なものであり、題材として取り上げるのも納得です。
日本人である私でさえその悲劇のストーリーと結末を知っているぐらいなので、受ける印象はより一層大きなものかと思われました。

実はこの演奏は再演となるもので、2012年のサイトウ・キネン・フェスティバル松本で小沢征爾監督、山田和樹指揮で演奏されており、さらにそれは1993年の同フェスティバル以来の再演だったそうで、小沢征爾氏はこの作品に特別な想いがあったそうです。最後のリハーサル直前、小沢征爾氏から届いた激励の手紙が読み上げられ、その場にはいない巨匠に大きな拍手が送られていました。



ラヴェルのボレロやビゼーのアルルの女などでソロ楽器的に活躍するサックス、そのイメージは誰よりも作曲者のイメージであり、その作曲者がサックスのソロ的な面を知っていたか、当時知り合いだった奏者がソリスティックな素晴らしい音色をしていたからでしょう。
いつの時代でも作曲家は奏者とともにあり、サックスという楽器のどの部分を愛してくれたのか、その使われ方で分かる気がします。
オネゲルはサックスをソロ楽器として扱った作品を残してはくれませんでしたが、オーケストラ作品にいくつか登場させています。
現代の作曲家にどんなサックスの可能性を伝えられるか、それが現代の奏者の役目の一つでもある、なんて考えたりしました。
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