まこネット Maconettes

本堂誠の生活を綴るブログ。

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第17回ワールド・サクソフォン・コングレス 17ème Congrès Mondial à Strasboug

すぐにでも投稿したかったのですが、結局1ヶ月経ってからの投稿になってしまいました。


フランスのストラスブールで7月9日から14日の間で開催された、"第17回ワールド・サクソフォン・コングレス(世界サクソフォン会議)"に参加してきました。

初めての参加でしたが、合計4つのステージに出演させてもらってとても満足しています

- Uzumé saxophone quartet -
    Reach Out (2002)
       - Dai Fujikura / 藤倉大
    Jongara-bushi じょんがら節
       - 津軽民謡 (編曲:Yamaguchi Makiko, Makoto Hondo)

- Ensemble de Conservatoire de Paris -
    Nouvelles sous Ecstasy (2015)
       - Benjamin Attahir / B.アタイール 新曲委嘱

- Excavation du répertoire inconnu -
    Linea d’Ombra (1981)
       - Magnus Lindberg / M.リンドベルイ

- Orchestre de saxophones du Japon -
    Paganini Lost / パガニーニ・ロスト
       - Jun Nagao / 長生淳
    Daphnis et Chloé / ダフニスとクロエ
       - Maurice Ravel / M.ラヴェル


まずはフランスで活動しているUzumé Saxophone Quartet でのステージ。朝から2番目だというのに満席、立ち見が出る程の人に集まっていただいて(主に日本人でした)、演奏する側としても熱の込もった演奏にならざるを得ませんでした。大きな拍手を頂けたことに感謝です。

パリ音楽院での出演は同じ学校から歌のソリストとしてソプラノを1人、それから打楽器を2人招いてのアンサンブルとなりました。12人全員がソプラノサックスから始まり、4人ずつアルト、テナー、バリトンへと持ち替えていく音域に広がりのあるこの曲。
この新作を作ってくれたバンジャマン・アタイール氏は現在のフランスの作曲家界において新進気鋭の作曲家で、つい先日もフランス放送フィルハーモニー管弦楽団からの委嘱を受けて新作を披露していました。

4つ目のサックスオーケストラには直前に出演することが決まってお邪魔させていただきました。"さすが日本人!”と感じたのは合わせがちゃんと進むこと、指揮者の指示がちゃんと通ること。いや、これが本来のあるべき姿なのですが(笑)、フランス人はすぐにふざけ出すので、懐かしい気持ちになったのでした。



そして順番が逆になりましたが、3つ目の出演が私がどうしても演奏したかった曲で、こちら。


生演奏の臨場感までは伝わらないと思いますが、フルート、サックス、ギター、パーカッション(約20種類)という変わった編成で、フィンランドの作曲家であるマグヌス・リンドベルイ氏の若い頃の作品です。
作曲した当時は音楽院を出たばかりの頃、学んできたスタイルに縛られることなく、本人がやりたいことをやりたいだけ詰め込んだそうです。
基本的に混沌としていますが、Walter Valeri という人の詩が元になって一つの核となっています。
そしてもう一つの核となっているのは、おそらく彼が模索した”音”から”言葉”への変遷、あるいは”楽音”から”噪音”への変遷です。
全体像を知ると分かるように、音から声、言葉へ徐々に移り変わっていきます。
実音ばかりが使われずに特殊奏法が多用される、あるいは打楽器奏者以外の3人もサンドペーパーやマラカス、銅鑼を演奏する、そして実際に言葉を使って叫ぶ、喋るようになっていく。
まるで原始人が言葉を見つけて現代人へと進化していった過程を表しているようにも感じます。

何より嬉しかったのは、ボルドー音楽院の教授であるマリー=ベルナデット・シャリエ氏に来ていただけたこと、そしてこの選曲と、その演奏を褒めていただけたこと。(youtubeの最後、客席の1列目の1番奥にチラッと映っています)
何でもプログラムにこの作品が載っているのを見て真っ先にチェックをつけたらしく、彼女が一緒にアンサンブルを組んでいる"Ensemble Proxima Centauri"のフルート奏者も聞きに来ていました。

タイトルに”Excavation du répertoire inconnu (知られざるレパートリーの発掘)”と銘打っておきながら、彼女は何度も演奏したことがあるどころか、作曲家本人とリハーサルをして色んなアイデアを貰っていたそうです。



結局このコングレスで音楽面において大きな発見や衝撃というものはあまりなかったのですが、国際講習会や国際コンクールで知り合った仲間たちが本当に多くて、CD上でしか聞くことの出来なかった尊敬する奏者と直にお話できたことが本当に嬉しくて、全ての出会った人、共演したサックス奏者、特にフルート、ギター、パーカッションで共演してくれた3人には本人の楽器に関係のないイベントにも関わらず、ポジティブなモチベーションでいてくれて心から感謝しています。
そしてこの全てを引き合わせてくれた”サックス”に感謝です
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