まこネット Maconettes

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デニソフの日 la journée de Edison DENISOV

12月2日、パリのセルマー社でエジソン・デニソフ(1929-1996)の死後20年を記念してこのイベントは企画されました。
denisov 1

企画者はデニソフとも交流が合ったドゥラングル先生で、クラリネット奏者のフィリップ・ベロー氏とドゥラングル先生によるデニソフの作品の公開レッスン、ミーハ・ロギーナ氏と李早恵さんのデュオによる"サクソフォンのためのコンチェルト"のピアノリダクションバージョンのプレゼンテーション、デニソフの奥さんであるエカテリーナ・デニソヴァ氏によるコンファレンス、そしてデニソフ+ドビュッシー作品のコンサート、といった盛りだくさんで充実した内容でした。

特にエカテリーナ氏によるコンファレンスは非常に興味深いもので、近い距離にいた人から語られる言葉というのは現実味があって、すでに亡くなった人であったとしても身近に、そして鮮明に感じることができます。

コチラはデニソフの奥さんであり音楽学博士でもあるエカテリーナ氏がつい先日出版したばかりの本。(つい買ってしまいました 笑)
denisov 2


エカテリーナ氏はデニソフが57歳の時に結婚した2人目の奥さんで、37歳の年の差婚。その時の彼女はモスクワのグネーシン音楽大学の音楽学専攻の学生でした。


“100%、声の作品である”
と語っていたのが印象的でしたが、バルトークがハンガリーで民謡収集をしたように、デニソフもロシアの民謡収集をしたそうです。
例えば微分音は電子音楽的に細分化された音程ではなく、感情の現れや豊かな色彩をもたらすものです。

それからデニソフの作品の語法で重要なのはセリー音楽であり難解に聞こえますが、全く別の視点で”音楽の中での告解(confession)”というのが重要なキーワードだそうです。
(この単語をよく分かっていませんでしたが、キリスト教における”告解”です。ちなみに告解と懺悔とは別の意味合いで、私たちはこの二つを勘違いしやすいようです。)
ちゃんとした理解が及んでいないかもしれませんが、告解というのは自分と向き合うことでもあるので、"音楽の中での告解”というのはとても精神性の高いものではないのかと感じました。


そんなこんなで、他にも興味深い内容が語られていましたが、詳しい内容はきっと本の中でも語られているはずなので、気になる方はぜひお買い求めを!笑
(Edison DENISOV 著者 Ekaterina Kouprovskaia
 ISBN 978-2-919046-18-8 出版 Aedam Musicae)

エカテリーナ氏のコンファレンスで素敵だった一言を最後に。
デニソフの音楽では"魂が歌う(l’âme qui chante)"
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