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本堂誠の生活を綴るブログ。

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"マニフェスト2013"その1 MANI-FESTE 2013

先月5月末から今月6月末まで、"MANI-FESTE2013"と題してイルカム(IRCAM)主導の現代音楽祭りが開催されています。
この1ヶ月の間に40近いイベントが企画されており、その内容は普通のコンサートだけではなくオペラ、マスタークラスなど一つに留まらず、言わばラフォルジュルネの現代音楽版(長期)のようなものでしょうか。
RIMG0417.jpg


本当は前半にも興味のあるコンサートが目白押しだったのですが、試験の都合上断念せざるを得ないものもいくつかありました…
しかし全ての試験が終わった今は開放感とともにコンサートを楽しんでいます!


本日のプログラムはこのマニフェスト2013の中でも大きなコンサートの一つで、現代音楽の声楽、合唱曲を得意とする"エグザウディ・アンサンブル(Ensemble Exaudi)"と、ブーレーズの作った現代音楽を専門としたアンサンブル集団"アンサンブル・アンテルコンテンポラン(Ensemble Interontemporaine)"、現代音楽のスペシャリスト同士によるコラボレーションでした。
RIMG0418.jpg


-プログラム-Programme-

M.リンドベルイ(1958-)
Magnus Lindberg/Jubilees

A.ポサダス(1967-)
Alberto Posadas/Tenebrae
(Commande de François et Jean-Philippe Billarant)新作委嘱作品

W.リーム(1952-)
Wolfgang Rihm/KlangbeschreibungⅡ-Innere Grenze



1曲目のリンドベルイによるJubileesは声楽が入らずアンテルコンテンポランのみによる演奏でした。
2000年にイギリスのロイヤルフェスティバルホールに委嘱されたピアノのための作品で、2002-2003年にアンサンブルアンテルコンテンポランの委嘱によりオーケストレーションがなされました。
ウィキペディアにもありますが、初めはスペクトル楽派による影響から始まったものの後に古典音楽の影響とフィンランドという国から"ネオ・シベリウス楽派"と呼ばれているとか。

2曲目の作品は新曲で今回のために委嘱された作品。3人の歌い手、オーケストラ、そしてライブエレクトロニクスと8つのスピーカーという編成で、歌詞はウルガタ聖書というラテン語訳された聖書からの引用です。
マイクの配置は主に3声に当てられており、その声を拾って音を変幻自在にミキシングしていくのですが、何せオーケストラも定まった音を出さないので、正確に音程を取るのは至難の業です。
印象的だったのは3人とも音叉を片手に音程をとっていたこと。特に真ん中の男性は音叉を鳴らすたびに頭に打ち付けていて、痛くないのかと思いました(笑)

3曲目は会場全体を使って客席を取り囲むようなセッティングでした。ライブエレクトロニクスで聞くようなスピーカーを使ってぐるぐる音が回るのを実音で再現した形です。
といっても規則性はなく、ぐるぐる回ったのは1度ぐらいしかなかったためとても難解な曲でしたが、とにかくあの距離をもちながらまとめ上げる指揮者の技量、個々のアンサンブル能力の高さに脱帽でした。


本日1番のメインはおそらく新作委嘱曲のポサダスの作品だったのでしょう。
会場全体が割れんばかりの拍手を彼に送りました。演奏者が拍手を受けるのは良く見る光景ですが、作曲者に対してあれほどの拍手が送られるのを見たことがありません。
新しいものが生まれた瞬間に立ち会える喜び、そしてそれが素晴らしいものであると感じることのできる聴衆の意識、パリならではの光景だったのではないかと思います。
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